展覧会「出版120周年 ピーターラビット展」が、静岡市美術館にて、2022年9月15日(木)から11月6日(日)まで開催される。

「ピーターラビット」誕生前夜から今日までの歩み

1902年に刊行された『ピーターラビットのおはなし』を皮切りに、1930年まで23冊が出版された「ピーターラビット」シリーズ。ビアトリクス・ポターによって生みだされたこの物語は、今なお世界中で親しまれている。シリーズ第1作の出版120周年を記念して開催される「出版120周年 ピーターラビット展」では、ピーターラビットの誕生前夜から今日に至るまでの歩みを、貴重な原画や書籍、そしてぬいぐるみといった関連アイテムなど、約170点からたどってゆく。

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『ピーターラビットのおはなし』彩色画全点を一挙公開

本展では、シリーズ最初の絵本『ピーターラビットのおはなし』の彩色画全点を一挙に展示(※)。『ピーターラビットのおはなし』が刊行されることになったとき、ビアトリクスはすべての挿絵を水彩で描いたものの、初版本や版を重ねた絵本では、一部の挿絵が掲載されていなかった。しかし、2002年以降、ビアトリクスの意図を尊重して、英語版の絵本ではすべての挿絵が掲載されるようになったのだった。会場では、本巡回展で日本初公開となる原画を含む彩色画全点を目にすることができる。

※ビアトリクスによる原画が所在不明になっており、フレデリック・ウォーン社が2010年に再制作したものを含む。

「ピーターラビット」誕生前夜

『ピーターラビットのおはなし』誕生の原点には、1893年、ビアトリクスが病床にあった元家庭教師の息子ノエル・ムーアを元気付けるために送った絵手紙がある。本展では、その絵手紙の直筆オリジナルを公開。加えて、ビアトリクスが描いたペットのウサギのスケッチなども展示し、のちのピーターラビットの世界へとつながる表現に光をあててゆく。

展覧会概要

展覧会「出版120周年 ピーターラビット展」
会期：2022年9月15日(木)〜11月6日(日)
会場：静岡市美術館
住所：静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階
開館時間：10:00〜19:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日：月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
観覧料：一般 1,400円(1,200円)、大高生・70歳以上 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金(団体は来館当日に限り購入可能)
※前売券は、7月30日(土)から9月14日(水)まで販売予定
※障がい者手帳などの持参者および介助者原則1名は無料
※美術館ホームページより日時指定予約が可能(詳細は美術館ホームページを参照)

【問い合わせ先】
静岡市美術館
TEL：054-273-1515 (代表)