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洋画家・三岸好太郎と詩人・安西冬衛“蝶”に着目して紹介する展覧会、北海道立三岸好太郎美術館で

北海道立三岸好太郎美術館では、所蔵品展「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」を、2024年4月27日(土)から7月4日(木)まで開催する。

蝶がつなぐ三岸好太郎と安西冬衛

三岸好太郎 《飛ぶ蝶》
昭和9年(1934年) 油彩・キャンバス 北海道立三岸好太郎美術館蔵
三岸好太郎 《飛ぶ蝶》
昭和9年(1934年) 油彩・キャンバス 北海道立三岸好太郎美術館蔵

大正時代から昭和時代初期にかけて活躍した洋画家、三岸好太郎(みぎし こうたろう)。31年という短い生涯のなかで幾たびと作風を変化させた三岸は、この世を去ることになる昭和9年(1934年)、蝶の群れが海を渡り、貝殻が砂に横たわる、幻想的な光景を描いた連作「蝶と貝殻」を手がけた。

三岸と同時代、海と蝶をモチーフとした詩が発表されている。安西冬衛(あんざい ふゆえ)の一行詩「てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた。」だ。茫漠とした海に蝶の姿を浮かび上がらせるこの作品は、モダニズム詩を代表作として評価されている。

三岸好太郎 《海洋を渡る蝶》 筆彩素描集『蝶と貝殻』より
昭和9年(1934年) 北海道立三岸好太郎美術館蔵
三岸好太郎 《海洋を渡る蝶》 筆彩素描集『蝶と貝殻』より
昭和9年(1934年) 北海道立三岸好太郎美術館蔵

三岸と安西は、生前に会うことはなかった。しかし、冬衛が活躍した『詩と詩論』の同人には三岸の友人がおり、三岸は同誌を通して安西の詩にふれていたものと思われる。一方で安西は、展覧会で三岸の遺作を目にして高く評価するばかりでなく、第二次世界大戦後、焼け跡の都市風景に三岸の《オーケストラ》を重ねるなど、後年にいたるまで三岸に言及することになる。

所蔵品展「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」は、三岸と安西の芸術を、「蝶」に着目して紹介。北海道立三岸好太郎美術館の所蔵作品より、蝶を描いた《飛ぶ蝶》や筆彩素描集『蝶と貝殻』、ひっかき線によりイメージを織りなす《オーケストラ》などを展示する。

展覧会概要

所蔵品展「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」
会期:2024年4月27日(土)〜7月4日(木)
会場:北海道立三岸好太郎美術館
住所:北海道札幌市中央区北2条西15
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般 510円(420円)、高校・大学生 250円(170円)、中学生以下・65歳以上 無料
※( )内は10名以上の団体料金
※高校生は、毎週土曜日および5月5日(日・祝)などは観覧無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者(ミライロID可)および介護者1名などは無料
※7月2日(火)は開館記念日により観覧無料

【問い合わせ先】
北海道立三岸好太郎美術館
TEL:011-644-8901

Photos(2枚)

洋画家・三岸好太郎と詩人・安西冬衛“蝶”に着目して紹介する展覧会、北海道立三岸好太郎美術館で|写真1 洋画家・三岸好太郎と詩人・安西冬衛“蝶”に着目して紹介する展覧会、北海道立三岸好太郎美術館で|写真2

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