展覧会「田名網敬一 記憶の冒険」が、東京・六本木の国立新美術館にて、2024年8月7日(水)から11月11日(月)まで開催される。
田名網敬一(たなあみ けいいち)は、アートディレクターやグラフィックデザイナー、映像作家など、ジャンルを横断して活動してきたアーティストだ。アメリカの大衆文化から強く影響を受けた、色鮮やかな作風で知られており、近年は、幼少期の戦争や生死をさまよった大病の経験を背景に、自身の過去の記憶や夢をテーマとした作品を数多く制作している。
1936年に生まれた田名網は、デザイナーとしてキャリアをスタート。雑誌や広告などを通して、日本のアンダーグラウンド文化を牽引してきた。また、60年代からは、デザイナーとして培った方法論や技術を用いて、絵画や立体作品、映像、インスタレーションなど、ジャンルや既存のルールにとらわれない制作を展開。87歳となった2024年にいたるまで、旺盛な創作を続けている。
展覧会「田名網敬一 記憶の冒険」は、60年以上におよぶ田名網の活動をたどる、初の大規模回顧展。「記憶」をテーマとする本展では、日本最初期のポップアートともいえる「ORDER MADE!!」シリーズや、コラージュの手法を用いたアニメーション《サヨナラ・マリリン・モンロー》など、日本の戦後文化史と密接に結びついた作品から、未発表の新作、夢日記やドローイング、関連するインスタレーションまで、多彩な活動を紹介する。
また、コラボレーションから生まれた田名網の仕事にも着目。田名網はそのキャリアのなかで、ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)やアディダス(adidas)、マリークヮント(Mary Quant)、Ground Y(グラウンド ワイ)といったファッションブランドのほか、RADWIMPSなどのミュージシャンとも協働してきた。会場では、田名網のクライアントワークやコラボレーションにも光をあてる。
展覧会「田名網敬一 記憶の冒険」
会期:2024年8月7日(水)~11月11日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:火曜日
観覧料:一般 2,000円、大学生 1,400円、高校生 1,000円、中学生以下 無料
※障害者手帳の持参者および付添者1名は入場無料
※チケット情報については、追って美術館ホームページなどにて告知
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)