特別展「法然と極楽浄土」が、京都国立博物館 平成知新館にて、2024年10月8日(火)から12月1日(日)まで開催される。東京国立博物館などでも開催される巡回展だ。
平安時代末期は、戦乱が繰り返され、天災や疫病が頻発するなど、世の中が乱れた時代であった。こうしたなか、比叡山で修行を積んだ法然は、承安5年(1175年)、「南無阿弥陀仏」と称えれば誰もが救われ、極楽浄土に往生できると説き、浄土宗を開いた。その教えは、立場の異なる教団からは批判を帯びたものの、貴族から庶民まで幅広い階層の人々に支持されることになる。
法然の没後、弟子たちは精力的に活動を行い、その法脈は各地の諸派に伝えられてゆく。そして江戸時代には、徳川家康が増上寺を江戸の菩提所、知恩寺を京都の菩提所と定めたことにより、浄土宗は確固たる地位を占めることになった。こうして、法然の教えは、現代にいたるまで受け継がれている。
特別展「法然と極楽浄土」は、浄土宗の850年にわたる歴史と美術を、国宝や重要文化財を含む貴重な名法とともに紹介する展覧会だ。とりわけ京都は、法然がその生涯の多くを過ごした地であり、今日においても海土宗総本山の知恩院をはじめとする重要な寺院が集中している。京都会場では、東京・京都・福岡の3会場中最多の出品数で、国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》といった寺宝の数々を公開する。
特別展「法然と極楽浄土」
会期:2024年10月8日(火)~12月1日(日)
会場:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
※一部作品は会期中に展示替えあり
※詳細については追って告知
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